過去よりも今の自分に「共感」してもらう

辛い「過去」ではなく前向きな「今」を発信しよう

増田です、

一般的にビジネス、もっと言うとマーケティングでは、
商品を販売していくときに
「過去の自分に共感してもらう」
ことが大切だと言われています。

過去の自分がお金や人間関係に悩んでいたことを
文章や動画、音声で配信することによって、
見込み客の方に共感してもらうわけです。

これは広く言われていますし、
僕自身有効な方法の1つだと思っています。

ところが、ある人から過去よりも今の自分に共感してもらうのが
理想的だという話を聞きました。

僕もこの話を聞いて「そのとおりだな」と共感したので、
今回は「今の自分に共感してもらう」ことについて説明します。

過去よりも、今の自分に共感してもらうことにより、
お客さんやファンと濃い関係を築くことができるので、
ぜひ参考にしていただけたらと思います。

過去の自分に共感してもらう2つの問題点

冒頭でも書いたとおり、過去の自分に共感してもらうことによって
濃いお客さんやファンが集まってくれますが、2つの問題点があります。

それは、

  • 過去に辛かったときの自分と同じような人が集まってしまう
  • そもそも共感してもらうことが難しい

ということです。

問題点1:過去の自分のような人が集まる

冒頭でも書いたとおり、過去の自分が辛かったことを告白することにより、
今現在、過去の自分と同じような境遇で辛い思いをしている方の
共感を得ることができます。

分かりやすくお金を例にすると、過去の自分がお金に困っていた話は、
今お金に困っている人に自分ごととして伝えることができます。

その結果あなたの元に集まるお客さんやファンは、
過去のあなたと同じように「今」お金を困っている人です。

もしかしたら、過去のあなた以上にお金に困っている人もいるかもしれません。

ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、
今のあなたよりも「ステージが低い人」なんです。

「過去の自分と同じ境遇の人を助ける」という考えもありますし、
もちろんそれは素晴らしいことだと思います。

でも、せっかくのあなたの元に集まってくれたお客さんやファンと接するたびに、
過去の辛かった自分を思い出してしまう…。

これだと、本当の意味でお客さんやファンと向き合って
いい関係を作っていくことは難しいのではないでしょうか?

問題点2:そもそも共感してもらうことが難しい

そして、自分の過去の辛かった話は、あくまで自分だけの経験です。

そのため、多くの人は「自分とはちがうな」と感じてしまうわけです。

たとえば、自分の過去の経験が
「失業していて、コンビニのパンを買うお金もありませんでした」
というものだったとしても、それを知った人の多くは、
「いや、俺(私)は、パンを買うお金ぐらいは普通にあるから、この人とはちがうな」
と感じてしまうんですね。

ちょっと極端な例を出しましたが、
自分の過去の経験が当てはまる人は、意外と少ないものです。

ここまで説明した2つの問題点が原因で、
せっかく勇気を出して自分の辛かった過去を告白したとしても、
思いどおりの結果が得られないことが多くあります。

売上が期待したほどにならなかったり、
売上にはなったとしても、
集まったお客さんと接するのが辛くなってしまったり。

今の自分に共感してくれるのは「同じステージ」の人

一方で、今の自分が感じていることや興味のある分野を発信して共感してくれる人とは、
今の自分と同じステージで接することができます。

今の自分が感じていることや興味のあることを「共有」できるわけです。

あなたもお客さんも、お互いに楽しくコミュニケーションを取ることができますよね。

ですから、あなたとお客さんは「先生と生徒」や「販売者とお客さん」という関係ではなく、
コミュニティ化することができます。

コミュニティ化すれば、あなたとお客さんが一緒に新しいアクションを起こすことができ、
win-winの関係を作ることができるわけです。

お客さんと友だちのように接することができれば、
お金を受け取りながら自分の好きなことに力を注ぐことができ、
正に「好きを仕事にする」ことができますね。

自分の好きなことを情報発信しよう

では、自分と同じステージで共感してくれる人と
友だちのように接するにはどうしたらいいのか?

そのためには、自分の好きな、興味のあることを情報発信することが必要です。

たとえば、食事に興味がある人なら食事や料理の、旅行が好きなら旅行の
情報発信をすることです。

僕自身も、今まさにあなたが読んでいるこの文章で
感じたことを情報発信することにより、
共感してくれる人を探しているわけです。

情報発信の方法はキュレーションサイトやFacebook、YouTube、音声などいろいろありますが、
自分が取り組みやすいものや分野に適したものなど、何でも構いません。

もしすでにコミュニティを持っている人なら、そのコミュニティで発信するのもいいですね。

まずはあなたが、

  • どんな考えの人なのか?
  • 何に興味がある人なのか?

知ってもらうことが大切です。

あなた自身が「今」興味のある内容を発信するので、
続けることも苦にならないのではないでしょうか?

ライフスタイルすべてをビジネスにする

もし読んでくださった方の中には、
「そうは言っても、自分の興味があるものが本当にビジネスになるのだろうか…?」
と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

これは断言できます。どんなに世間ではマイナーなものだったとしても、ビジネスになります。

むしろマイナーなものほど、同じ興味の人から大きな共感が得られます。

実際に僕の周りには、ライフスタイルすべてをビジネス、
つまり収入に変えている人がたくさんいますし。

ですから、まずは「自分の興味のあることを発信する」ことを始めて欲しいと思います。

同じ考えや興味を持つ人を集めることさえできれば、

  • 情報やノウハウを有料で提供する
  • 同じ興味の人が集まるコミュニティを作る
  • 集まってくれた人が興味がありそうな商品やサービスを販売する

など、いろんなビジネスに繋げることができます。

ですので、あなたの内なる声に耳を傾けて、
あなたの好きを生かしてビジネスにしてみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

増田裕一